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「クマのプーさん」再読

「子どもの頃に読んでいた本を今読むとどう感じるか」ということに興味があって読みました。

ほほー。
と感心しました。

それにしても、これって大人のための本かも。
っていうか、目線が完全に大人の目線。
ミルンは我が子がぬいぐるみと遊んでいる様子を見て、それをネタにして本を書いたんですね。

白状いたしますと、子どもの頃の私は、そのあたりのことをよくわかっていなかったのです。プーたちがほんとうの動物なのか人形なのかということを。
いや、わかってなかったと言うと嘘になります。
あれを生身の動物とは決して思っていなかったのだから。
でも、明確に理解していたというわけではない。
それでも、そこそこ楽しく読んでいた。それが子どもというものなのです。

長じてからのクリストファー・ロビンは「プー」のことに触れられるのをひどく嫌ったと聞きますが、その気持ちはわかります。
だって、ネタにされたんですから。しかもそのやり方が露骨だし。

1つ1つの物語の間に、クリストファー・ロビンと父親の会話が差し挟まれていますが、ほんとうに子どものための本だったら、この部分は無いほうがいいかもしれない。これはよくわからないものを楽しめない大人の読者のための解説文なのだから。

でも、ネタをふくらませたミルンの力量はすごい。
登場人物(「人」ではないけれど)の持ち味が絶妙です。
特にイーヨー。子どもの頃、(好きとは言えなかったけれど)非常に気になる存在でした。

今さらですが、石井桃子さんの訳もいいですね。
読み書きのあやしいコブタの手紙に書かれた「コプタ」の「プ」
これを読んだ(これまた読み書きのあやしい)プーが「この丸いところはプーのことなんだ、つまりぼくのことなんだ」と思うわけですが、これって「コブタ=Piglet」と「プー=Pooh」の「P」の丸いところなんだ!とわかったのが、今回ちょっと嬉しかったのでした(^^;


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by foggykaoru | 2008-05-15 21:57 | 児童書関連

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