「世界一周恐怖航海記」
2008年 06月 27日
ピースボートでの世界一周の航海体験記。
この人の文章には独特のスタイルがあるなあと思って読み始めたら、著者の車谷長吉という人は直木賞作家なのですね。知りませんでした。
ピースボートというのは、以前からなんとなく聞いてました。
なんか、見聞を広めるために若者が乗るらしい、と。
この本を読んで認識が改まりました。
(昔はどうだったか知らないけれど)今のピースボートというのは、別に若者専用のものではないのですね。そして、参加者の多くが、航海の間に異性とくっつく。というか、それを目的に参加する人がけっこういる。
まあ、船旅というのは暇ですものね。
巻末の旅程を見たら、港から港への間は平均1週間ぐらい。その間、ただ大海原を船に乗っているだけなんだから、恋愛ぐらいしなくちゃ間が持てないというものなのでしょう。アガサ・クリスティーあたりでも、船旅の間に結婚相手を見つける話がけっこうあったような。
さらに、日本から外に飛び出すという感じではなく、日本人ばかりの閉じた空間なのです。うー、息苦しそう。私には向かない。
車谷氏という人はかなり変わってます。
奥さん偉いです!愛だよ、愛!
と思ったけど、奥さん自身もものを書く人で、芸術家同士、相通じるものがあるのでしょう。
ピースボートのHPはこちら
ついでにWikipediaも見てみたら、へえええでした。
こちらです。
この本に関する情報はこちら
by foggykaoru | 2008-06-27 21:59 | エッセイ | Trackback | Comments(6)
アマゾンでの評価を読んだら、目の前で起こっている事と過去の経験をからめた内容のようですね
狭い船室での濃密な空間…愛憎悲喜交々
考えるだけでストレスが溜まりますね
「ふじ丸」の「アホウドリ・ウォッチング・ツアー」。
ご飯がとにかく美味しかったです!(いや、アホウドリにも感動したんですけどね。)
でも等級の高い船室は船の上の方にあるので、2等船室よりも揺れが大きいはずです。揺れないという点では、低い所にある船室の、船の真ん中へんが一番良いんだそうですよ。
>それだけの資産とマナーが有りません
そう。それが問題なんだなと、この本を読んで改めて思いました。
先立つものが必要なのは当たり前ですが、それに加えて、船という1つの社会で長期間過ごすのですから、品性が無い人は船旅なんかしちゃいけないんだろうなと。