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ヘブリディーズ諸島の旅のおとも

タイトルは『スコットランド「ケルト」紀行---ヘブリディーズ諸島を歩く」
著者は武部好伸という人。彩流社刊。

この夏、銀座で映画を見たとき、ナルニア国に立ち寄って見つけた。
同じ著者のケルト紀行が数冊並んでいた中から、この本を選んだ理由はあえて言わないでおこう。なーんちゃって。

正直、そんなに期待していなかったのだけれど、読み始めたらこれが面白い!
「シロクマ号となぞの鳥」の舞台だと言われているルイス島をスタートして、外ヘブリディーズ諸島を南下、さらにスカイ島、そして内ヘブリディーズ諸島へと、1か月かけてめぐった旅。

注目すべきなのは、公共の交通機関だけで旅していること。
この地域を旅するなら、レンタカーは必須だと思っていた。

ランサムの愛読者の多くにとって、いちばん思い入れがあるのが湖水地方であるのは、間違いないことだろう。
私もそうである。(だから3回も行っているのだ。)
でも、その次に行きたいのがルイス島というのは、もしかしたら普通ではないかもしれない。
普通だったらノーフォークだろう。
でも、現実生活に密着した物語の舞台であるノーフォークよりも、謎めいたシロクマ号の舞台のほうが、旅心をそそられるのだ。
そんな私にとって、この本は実に具体的な旅の指針となってくれそうな気がする。

この著者の書いた、他のケルト紀行も読んでみたい。


この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2008-10-05 19:53 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(9)

Commented by luna at 2008-10-05 21:40
わたしは多分、この本だけ読んでいなくて、他のケルト紀行は全部読みました。
面白そうですね〜
わたしもスカイ島しか行ったことがないので、図書館で取り寄せてみようかな〜
Commented by luna at 2008-10-05 21:45
と思ってよく調べてみたら、わたしの知らない本がうじゃうじゃ出ているじゃないですか。
アルビオンとかカンブリアとか古代遺跡とかアナトリアとか。
うむむ。
これは火曜日に図書館だな。
Commented by むっつり at 2008-10-05 23:17
「シロクマ号」…エンディングが印象的な傑作です
湖で親鳥が戻ってくるの見つめるティティとディック
まるで一枚の絵画のようなラストシーンに添えられた挿絵は「さよなら、シロクマ号」
あえて違う絵を添える事によって、読者にはよりリアルなシーンを想像する事が出来、さらには書かれていないその後のストーリーを理解させています
並みの作家には出来ない高等技術です

ケルトの文化って興味がそそられますよね
ギリシャ・ローマ文明に源流を発する一般の欧州の文明とは異質ですから
Commented by ふるき at 2008-10-05 23:53
 ケルトに惹かれてアイルランドのアラン諸島などへ旅行するはずが『9・11』で行けなくなってしまいそのままです。いつかは行きたい。
Commented by foggykaoru at 2008-10-06 20:18
lunaさん。
このシリーズは、ぜひ自分の蔵書にしたかったので、昨日、この記事をポストしたあとで、「ぽちっとな」してしまいました。
「在庫1冊あり」だった「アルビオン」は、さっき帰宅したらもうポストに届いていてびっくり。
残りはユーズドを注文しました。
届くのが楽しみです♪
Commented by foggykaoru at 2008-10-06 20:21
むっつりさん。
「ケルト」というのは、専門家からは曖昧な呼称とみなされているらしくて、専門家は軽々しく「ケルト」とは言わない、、、とか聞いたことがあるけれど、素人としてはとてもそそられますよね。

この本を読み始めてから、慌てて「スカラブ号」を読んだんです。
「シロクマ号」を読むのが楽しみです。
これで終わると思うとさびしいという気持ちもあるけれど。
Commented by foggykaoru at 2008-10-06 20:23
ふるきさん。
アイルランドは好きです。また行きたい国のひとつ。
ケルト抜きにしても、十分楽しめます。
Commented by ラッコ庵 at 2008-11-12 00:29
いまさらコメント、ごめんなさい。
図書館でこれ借りて読みました。面白かった~。
続編も予約しました。教えてくださってありがとう。
Commented by foggykaoru at 2008-11-13 20:31
ラッコ庵さん。
気に入っていただけてよかったです~♪
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