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「ブーリン家の姉妹」観てきました

試写会のお誘いを受けて。

面白かったーー!!!
Yさん、誘ってくれてありがとう!

歴史好き、イギリス好きに超お薦めの映画です。
そうでなくても、「篤姫」を楽しめる人にはお薦めです。
だって、これは「イギリス版大奥」なんですから。

映画の公式サイトはこちら


ところで、アン・ブーリンがフランス仕込みの機知に飛んだ会話でヘンリー8世を魅了した、とは聞いていましたが、当時のフランスというのはどういう状態だったっけ?と思って調べてみました。

アンがイギリスに戻ってくるのが1526年ごろ。(19歳ぐらいだったらしい。)
当時のフランス国王はフランソワ1世(在位1515-1547年)
彼のもと、フランス・ルネッサンスが花開いたと言われてます。
でも、フランソワはイタリアをめぐってスペイン・ハプスブルク家ののカール5世と角を突き合わせていて、1525年には捕虜になってしまい、しばらくフランスを留守にしたりします。
アンが女磨きをしたのはその直前。

ちなみに、のちにフランソワ1世を継ぐことになるアンリ2世は1519年生まれだから、まだほんの子供。
カトリーヌ・ド・メディシスがフィレンツェからアンリの嫁さんになりに来たのは1533年。
したがって、彼女の嫁入り道具の中に入っていたと言われるフォークはまだ持ち込まれていない。
つまり、まだ料理を手づかみで食べていた時代。
もちろん、イタリアのエレガントなマナーもフランス人はまだ知りません。

それでもイギリス人よりはエレガントだったんでしょうねきっと。


この項、続きます。

by foggykaoru | 2008-10-09 22:05 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(8)

Commented by むっつり at 2008-10-09 23:30
料理…たしか当時の王侯貴族って肉しか食わなかったのですよね
その為、壊血病を頻発していたとか?
結構、粗暴なイメージです
英国紳士が出来上がったのはビクトリア朝になってから?
Commented by ケイ at 2008-10-09 23:37
へえ、フランスでも16世紀にはまだ手づかみで料理を食べていたのですねえ。

「ブーリン家の姉妹」おもしろそうですね。
Commented by Y(苦笑) at 2008-10-09 23:47
アンが初めて王様に会ったときの宴会で、何か小さなもの(果実系かな)を手づかみで食べていましたね。「あははっ、手づかみ時代だ~~」と思いました。
アンが行ったフランスの時代を調べてくださってありがとうございます。
フランソワ1世の奥方はクロード…ですよね。私はレーヌ・クロードという小さくて黄色っぽいプラムが大好きです。
Commented by タサ at 2008-10-10 08:24
気になってます。この映画。
行ってみようかな・・・。
Commented by foggykaoru at 2008-10-10 19:51
むっつりさん。
>料理…たしか当時の王侯貴族って肉しか食わなかったのですよね
ですってね。
ヘンリー8世も老けこむのが早くて、晩年は悲惨な体形・健康状態だったとか。
英国紳士は・・・ジェントリーとかいうのがその起源かしら。
Commented by foggykaoru at 2008-10-10 19:51
ケイさん。
面白いですよ。
めちゃくちゃわかりやすくて。
Commented by foggykaoru at 2008-10-10 19:52
Yさん。
あ、あのとき手づかみでしたか? さすが目ざとい。
昨日調べきれなかったことをさっきポストしました。
これでご満足いただけるでしょうか?(爆)
Commented by foggykaoru at 2008-10-10 19:53
タサさん。
気になったら見に行きましょう♪
なにしろ「大奥」ですから、眠くはなりません(笑)
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