ケルト第三弾: 北アイルランド
2008年 10月 24日
このケルト紀行シリーズ、アイルランド編はないのです。これは北アイルランド。
あえてケルトの王道であるアイルランドははずしているのでしょう。
で、この北アイルランド編ですが、どうしてもケルトだけではなく、現在のアイルランド問題が浮き彫りになってきてしまいます。
それが悪いとは言わないけれど、のんびりと「ああいいな、行ってみたいな」という気分にはなりにくい。
ちなみに、アルスターというのは現在の北アイルランドよりも大きい地域をさすのだそうです。
つまり
アルスター>北アイルランド
以下は覚えておかなくちゃと思ったこと。
アイルランド問題というと、カトリックかプロテスタントかという話題になってしまうけれど、プロテスタントの中にもいろいろあって、国教会派でないプロテスタント(たとえば長老派)は迫害されたんだそうです。
スコットランドからアルスターに渡ってきた人々(=スコッチ・アイリッシュ)が迫害されて、さらにアメリカに渡ったというケースがけっこうある。
アイリッシュの米大統領で有名なのはケネディー。
ニクソンとレーガンもアイリッシュだが、カトリックはケネディーだけ。
でも、スコッチ・アイリッシュにまで範囲を広げると、なんとさらに13人もいる。
モンロー主義のモンロー、原爆投下を決めたトルーマン、アイゼンハワーとかクリントンとか。
彼らの先祖はみんなアルスター出身。
みんながみんな、迫害されて新大陸に渡ったわけでもないだろうけれど、こんなに狭い地域の中から、こんなに輩出しているなんてすごい。
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by foggykaoru | 2008-10-24 20:29 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(4)

むしろアイルランド移民と言えば、ワスプと敵対していたような気がしますが…

しかし、ニクソンやレーガンまでアイリッシュだったとは、知りませんでした。
それに、クリントンまで、とは・・・
アメリカ人って、なかなか自分の祖先を遡れないといいますが、そうでもないんですねぇ。
ケルトの話から、まさかアメリカ大統領の先祖につながるとは。やっぱりアメリカのルーツはUK及びアイルランド、ってことになるんですかしらね。
WASPのPはプロテスタントですから。。。
ケネディー家はカトリックですから。。。
ダブリンの博物館で「アイルランドの歴史」みたいなスライド展示を見たことがあります。
最後にはケネディーとレーガンが登場してました。
ニクソンは登場しなかったので、彼までアイリッシュだったとは知りませんでした。
ウォーターゲートのせいでしょうね。