2017年 12月 31日 ( 1 )

遥かなるチベット

副題の「河口慧海の足跡を追って」。
鎖国中のチベットに禁を犯して入国したため、慧海はそのルートを秘した。
この本は1992年にそのルートを探索し、たどった記録。

著者は根深誠という人。
登山家だそうで、あとで検索したら、白神山地の保護活動をやったり、なかなか偉い人みたい。

実は、数十ページ読んで、飽きてしまって、2か月ぐらい放っておいた。
思い立って、最初から読み直したのだけれど、読み通すのにかなり努力を要した。
文章があんまり、、なのです。
慧海の「チベット旅行記」があんなに面白いのに。

同じことをするなら、高野秀行氏にやってもらいたかった。
彼ならずっと面白く書いてくれただろうに。
そもそも高野秀行がやりたかったんじゃないか、とか、やりたかったのに根深さんに先を越されちゃったんじゃないか、とか、いろいろ考えてしまいました。

けなしてしまいましたが、胃に穴が開きそうなくらいに体調が悪いのに、頑張った根深さんは偉い!
というか、なんでそんなに具合が悪いときに行くのか・・・と呆れ返ったり。

根深氏は、ネパール領内で、チベット国境まで慧海のルートをたどった後、飛行機でチベットのラサに飛び、そこからジープで慧海がチベット入国後まず行った聖地カン・リンポチェ(カイラス山)に向かう。
この聖なる山の周囲の巡礼コースは1周52キロ。
これをチベット人は1日で歩くんだと!
1日休養して、また1日で歩く! ということを繰り返すんだと!!
なんてタフなんだ!
でももっとすごいのは、五体投地をしながら1周する人もいるということ。
信じられない!!!
(さすがに1日ではない。尺取虫みたいに進めるだけ進んで、車で宿に帰り、翌日、またそこまで車で行って、五体投地で進んで、、、ということを続けるんだそうだ。それにしても。)

チベットの中国化の現状が語られている。
この本が書かれてすでに四半世紀。
チベット文化はもう瀕死状態だろう。
ああ、行きそびれたなあ。



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by foggykaoru | 2017-12-31 20:34 | ルポ・ノンフィクション | Trackback | Comments(0)