2018年 01月 05日 ( 1 )

我が名はエリザベス

著者は入江曜子。
副題は「満州国皇帝の妻の生涯」

ずいぶん前から存在だけは知っていて、ずっと気になっていた本。
なにしろ映画「ラスト・エンペラー」を観てますから。
しかもその後、愛新覚羅溥儀の英国人家庭教師ジョンストンの書いた「紫禁城の黄昏」も読んでますから。

あの人の妻なんだから、ろくな目にあわないんだよね、キツイよね・・・と思って、古本屋で見つけて手にとってはまた棚に返して・・・を繰り返していたのだけれど、落ち着いて本を読む時間がとれそうだったので、思い切って購入。

「ノンフィクションノベル」という、意味不明なキャッチコピーがついている。
一人称で書かれているから明らかに小説。でも、ノンフィクションっぽい。
新田次郎文学賞を受賞したというのは納得です。彼もノンフィクション的な小説をたくさん書いた人だから。

主人公はフランス租界で西洋文化に染まって育つ。
そんな少女が清国(の元)皇帝の后になるのだ。耐えられるはずがない。
きっと纏足もしてないはず。それに関しては何も記述が無いんだけど。

予想どおり、主人公にとって、不幸なことばかりが起こる。
予想どおり、アヘン中毒になる。
そして、野垂れ死に。

予想どおり、キツかった。
でも、なかなか面白かった。一気読みでした。

そして、
映画「ラスト・エンペラー」はとても面白かったけれど、かなりきれいごとだったんだなとこの本を読んで感じました。
「紫禁城の黄昏」も、真実の一部しか書かれていないんだろうなと思いました。
もっとも、すべての真実を知るなんてことは、なかなかできることじゃない、たぶん不可能なのだろう・・・
などと、いろいろなことを思ったのでした。







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by foggykaoru | 2018-01-05 22:39 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)