2018年 02月 05日 ( 1 )

女流作家の作品三つまとめてご紹介

溜まりに溜まっております。
しょうがないので、ここで3つまとめてご紹介。

1)星間商事株式会社社史編纂室 by 三浦しをん
2)古道具中野商店 by 川上弘美
3)博士の愛した数式 by 小川洋子

いちばん有名なのは3。映画化されたし。
読んだ人はみんな「あらまだ読んでないの! いいわよ」と口をそろえて言うのだが、なんとなく読みそびれていた。
どういう設定なのか、あらかじめ知っていたから、新鮮さには欠けたけれど、評判が良いのは納得。
小川洋子という人はよっぽど数式が好きなのだろうか。
それともこの作品のためにネタを勉強したの?

2は印象が薄かった。悪くはないんだけど、ちょっとあっさりしすぎ。
川上弘美はもう読まなくていいかも。

で、いちばん気に入ったのは1でした。
三浦しをんは筆がたつけれど、構成力?みたいなものがいまひとつだと感じていただけに、実に意外な結果です。
この作品は今まで読んだしをんの作品の中で、話自体はいちばんどーでもいいというか、ぶっちゃけ、下らない話。
であるにも関わらず、というか、であるからこそ、彼女の良さが際立つのかな?
主人公はオタク女性(腐女子)。その心情が、実にこまやかに説得力ある筆致で描かれている。(さすが、オタクを自認しているしをんだけのことはある。)「咳をしてもオタク」とか、うまいぜよ。
主人公以上に魅力的に描かれているのが社史編纂室の同僚たち。彼らに会いたくて、読み返してしまいましたよ。
この本は「売る本」の箱には入れずに、しばらくとっておきます。







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by foggykaoru | 2018-02-05 22:09 | 普通の小説 | Trackback | Comments(0)