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2019年 03月 11日 ( 1 )

テンプル騎士団

フランス史関係の小説で知られる佐藤賢一の、真面目な歴史本。
とは言っても新書なので、コンパクトだし、読みやすい。
なのに読了するのにえらく時間がかかりました。

というのは、テンプル騎士団の楽しくない結末がわかっているから、読んでて楽しくないのです。

十字軍のために作られた騎士団が、十字軍がなくなっても存続する。
しかも国家の枠を超えた強大な力を得る。
その力は周囲にとって便利で頼りになる。
頼りにしていたくせに、そのうちに邪魔になる。
なにしろ国家の枠を超えているから国王に服従しない。
嫌な奴らだ。
財産も持ってるし。
これはぶっつぶして没収しちまえ・・・

こういう歴史って大なり小なりいろんなところにありそう。

新鮮だったのは以下の3点。
・テンプル騎士団の息の根をとめたフィリップ4世(美顔王)は実はあんまりお利巧ではなかった
・テンプル騎士団の幹部たちはあることないことで責め立てられ、罪を認め、それで騎士団がぶっつぶされたのだけれど、実は命取りになったのは認めたからではない。認めた後で「あれは無理矢理言わされたのだ」と言を翻したのがいけなかった。カトリックは罪を認めて悔い改めれば、赦すから。
・ぶっつぶされた後、騎士たちはあっちこっちで生き延びていた。


by foggykaoru | 2019-03-11 20:40 | 西洋史関連 | Trackback | Comments(0)