カテゴリ:推理小説( 41 )

フラテイの暗号

作者はヴィクトル・アルナル・インゴウルフソンというアイスランド人。
で、フラテイとは、アイスランドの小さな島の名前。
最近、面白い推理小説を探していたら、たまたまこの作品を知り、
うわ~、アイスランド人じゃ~ん!
と嬉しくなって、ユーズドをネット注文。
そしてその翌日、たまたま古本屋に行ったら、同じ作者のこの作品を見つけて
なっ、なにっ、、フラテイだとっ!!

驚愕したのには訳があります。

昨年の夏、アイスランド旅行をしました。
首都レイキャビクから、かなりポピュラーなコースを回ったのですが、一か所だけ、全然ポピュラーではない場所に行ったのです。
それがフラテイ島。

フラテイ島のことは日本のガイドブックには出ていません。
ロンプラで見つけたのです。
ただでさえ、日本人があまり行かないアイスランドですが、アイスランドに行く日本人旅行者のうち、フラテイにまで行くのは1パーセントにも満たないのでは。

で、この本ですが、1960年代のフラテイを舞台にしているということで、今とはかなり違います。
でも現存するスポットがいくつも出てきます。
インフォメの女性がなにげなく説明してくれた「あれ」や「これ」
もしもすでにこの本を読んでいたら、「をををっ!」と感動したことでしょう。
遠くから眺めるだけでは満足せず、すぐそばまで行ったことでしょう。
ああ、なんて惜しいことを・・・(涙)

フラテイに行ったことのない方、これからも行かない方も、推理小説が好きなら十分楽しめます。

ちなみに、アイスランド語からの直接の翻訳ではなく(日本にはアイスランド語の翻訳者は存在しないのかも)、ドイツ語版からの翻訳だそうで。

途中にドイツ語が介在したということとは関係ない話ですが、この本の翻訳はかなり大変だっただろうと思います。
というのは、この本では「フラテイの書」という書物に秘められたメッセージを読み解くという部分があり、「単語の中の何文字目か」というのがポイントになるのです。
つまり、アルファベットで何文字目か、ということです。
それを日本語でやってのけたのです。
ということは、「かな」で何文字目か、というふうに変換したのです。

すごい。すごすぎる。


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メインサイトでアイスランド旅行記を連載してます。
最近、いろいろフクザツな事情があり、更新間隔が長くなってしまいましたが、このGW中にようやく復活いたしました。
フラテイ島についても、そのうちにアップいたしますので、気長にお待ちください。






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by foggykaoru | 2018-05-06 21:37 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

猟犬クラブ

英国の作家ピーター・ラヴゼイの推理小説。
彼の作品はいくつか読んでいるが、けっこう好み。

この作品はバースが舞台だというので読んでみた。
残念ながら、バースっぽいスポットが登場するわけではない。
シリーズ2作目だというから、もしかしたら第1作目でそういうものは出尽くしてしまったのかも。

「猟犬クラブ」とは、推理小説ファンのクラブの名称。
訳アリ感のある、癖の強い人々が出てくる。
ついつい、自分が所属している英国某作家ファンクラブと比較してしまうのは、私の勝手です(笑)

密室推理は出尽くした感があると言われているけれど、その謎解きを読むと「ほう!頑張ったじゃん」(←何を偉そうに)

期待した程度に面白くて、悪くなかったです。






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by foggykaoru | 2018-05-04 06:54 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

黒後家蜘蛛の会

アイザック・アシモフのとても有名な短編推理小説のシリーズ。
読書好きな友人たちに「必読!」と言われること数年。
図書館で見つけて読み始め、このほどめでたく読了しました。

なんとなく、アシモフって大昔の人かと思っていて、この本も大昔の本かと思っていたら、日本で刊行されたのは1980年代だったんですね。
読んでいなかったのが不思議な気がしたけど、よく考えれば、私がクリスティーやらクイーンやらをさんざん読んでいたのは1970年代だったんでした。

アシモフはクリスティーが好きなのだそうで。
私の好みに合わないはずがない。

ただ、面倒くさくてよくわからなからないと読み飛ばしてしまうという悪癖があり、理系の話は面倒くさいという純粋文系の頭である私は、SFっぽいネタは飛ばし読み。

でも幸いなことに、このシリーズは言語ネタのほうがずっと多い。こっちは得意です。
中には推理があたったものもあります。(知恵遅れの女性がからむ話。)
もうひとつ、「指輪物語」ネタもすぐにわかりました(^^;

もっとも、このシリーズの醍醐味は、推理自体よりも、メンバーたちの会話。
そして各編の後にある、アシモフ自身による解説。

このシリーズ、今後も再読したくなるような気がするのですが、問題がひとつ。
文字が小さすぎます。読む気力が失せる。
高齢化が叫ばれる昨今、文字の大きい文庫版「指輪物語」を再刊行した評論社を見習ってほしいです。




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by foggykaoru | 2018-04-26 21:39 | 推理小説 | Trackback | Comments(4)

ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

ポール・アダム作。
イタリアのクレモナ在住のヴァイオリン職人ジャンニを主人公とするシリーズの第二弾。
(第一弾はこちら

天才演奏家とはパガニーニのこと。

思い切り歴史ものです。
どこまでが史実なのかはわかりませんが、パガニーニがナポレオンと同時代の人であることとか、ナポレオンの兄弟姉妹たちがどこでどんな暮らしをしていたか、、というあたりは史実なのでしょう。
そのあたり、西洋史好きな私にとっては実にツボでした。
推理とか、事件解決は後付みたいな感じで、内田康夫の浅見光彦シリーズを思い出してしまいました。
もっとも、主人公ジャンニはおじいちゃんですけど。




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by foggykaoru | 2017-04-03 22:08 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

ビブリア古書堂の事件手帖5

なんとなく読み続けているこのシリーズですが、ハマったわけではないので、ブック○フで200円出す気にはなりません。
でも先日、いわゆる昔ながらの古本屋で50円で売っていたので、迷わず購入。
(前も同じことを書いた気がする・・・)

今回は珍しく、私が知っている作品が取り上げられてました。
それは手塚治虫の「ブラックジャック」

帰りの電車内でさらさら読み進んで、下りる前にあらかた読み終わってしまいました。
まあ面白いです。このシリーズはいつもそのぐらい。75点。

続編、安くなったら買います。


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by foggykaoru | 2016-11-10 22:07 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

ヴァイオリン職人の探求と推理

レビューを頼りにユーズドをネットで購入。
クレモナを舞台とした推理小説。
作者はポール・アダムという人。

ヴァイオリンの名器にまつわる殺人事件を、ヴァイオリン職人が追う。

最近読んだ推理小説の中ではかなり上位にくる。
なにしろ読み終わってすぐに読み直したくらい。
ネタばれしてるのに・・・
何よりもイタリアのムード(作者はイギリス人だけど)がいい。

それとヴァイオリンという楽器の持つ魅力。
なあんかセクシーですよね。
造形的にセクシー。
それをああいう形で演奏するというのもセクシー。
コレクションしたくなる人がいるのもわかる気がする。
でも、最もセクシーなのは、音色だと思います。
肉声に近くて、しかも、肉声には不可能な音域を持つ。
だから、ただ飾ってるだけじゃダメよ。
弾ける人が羨ましいです。

脱線失礼。
で、この本。
推理自体は弱いかもね・・・
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by foggykaoru | 2016-06-07 22:21 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

ビブリア古書堂の事件手帖4

ヒロインが好みじゃないんだよね
と言いつつ、古本屋で見つけるとつい買って読んでしまうこのシリーズ。

この巻の副題は「栞子さんと二つの顔」
江戸川乱歩の本にからむお話です。
(今までの短編集とは違って)長編で、今までになく面白かった。
長編だからなのかな?

5も(古本屋で見つけたら)きっと読むだろう。

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by foggykaoru | 2016-03-11 20:50 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

はずれでした

「外国の推理小説を読んでその国なりその地域なりの雰囲気を味わう」という目論見のもと、2作品を読みました。

まず最初は「氷の娘」
舞台はフィンランド。
フィギュアスケート女子選手の殺人事件を女性刑事が追うというお話。
女性刑事はもうすぐ産休、というのがいかにも現代、しかもそういう点では進んでいる北欧です。
が、、、
フィンランドならではという気分にはなれず。
あ、もう5月とか6月なのに、雨ばかりでぱっとしない天気だというところはフィンランド。

お次は「死の扉」
これは1950年代の英国の作品。
殺人事件を追うのがパブリックスクールの歴史教師、というのがポイント。
でも期待はずれ。
英国ならではという気分にはなれず。
原書で読んだら、主人公が喋る英語と、事件関係者である労働者階級の人々の喋る英語の違いとかがわかって、面白いのかもしれない。

どっちかというと前者のほうが出来がいいような気がしましたが、とにかく1作品について1ポスト割く気分にはなれなかったわけでして。
でもこれはあくまでも私の個人的感想。
これらの作品がお好きな方がいらしたら、ごめんなさいです。
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by foggykaoru | 2015-08-31 20:37 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

三つの秘文字

緋文字じゃなくて秘文字。

S.J.ボルトン作。推理小説。
スウェーデンのゴットランドを舞台とする「消えた少年」を読んで、私はもともと小説を読みながら「外国」を感じるのが好きだったんだとということを思い出したのです。(「推理」の要素も好きだけど、それは二の次。)

この作品はシェトランド諸島が舞台です。
ゴットランド島以上に行きにくいんだから、せめて読もうじゃないかと(笑)
かつ、ディンギーが登場します。
ルーン文字も出てきます。

私より、私の友人たちのほうがツボるかも?(苦笑)

浅見光彦シリーズよりも暗くてきついけれど、旅情は十分にそそられました。
ただし、主人公の女性がいまいち。
なぜここまで頑張っちゃうのか、いまいち納得できません。
でも、彼女が頑張らないと、話が進まないんだからしょうがない?!

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by foggykaoru | 2015-08-20 23:17 | 推理小説 | Trackback | Comments(0)

消えた少年

旅行から帰ってきました。
台風直撃の台湾を経由していくため、成田に行っても出発できないかも
と思いつつ、家を出たのですが、JALがさっさか運休しているのに、チャイナエアラインは根性で飛びました。偉いぞ。
無事に台北に着陸したときはほっとしました。

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で、旅行に持っていったこの本。
スウェーデンのゴットランド島で起きる少年失踪事件。
少年の周囲の大人たちのごちゃごちゃした問題と、事件を追う女性警官のごちゃごちゃした問題がからみあう。

スウェーデンではこのシリーズがドラマ化されているらしいけれど、なるほどという感じ。
推理そのものより、登場人物それぞれが抱える問題とか、社会問題が面白いです。
でも面白くてやめられない、というほどではない。
旅行中にちびちび読むのにぴったりでした(苦笑)

でも、科学的にはあれで片づけてしまっていいのかよ
という疑問が湧きます。
絶対に片づけられないと思う。やばすぎ。

本筋とは全然関係ないのですが、北欧の小説を読んでいて「暑くてたまらない」とか書かれていると、ヒートアイランド在住者としては「何を甘えたことを」と思ってしまいます。

あと、「ミッドサマー」という訳語はどうかと思うんですが。
「ミッドサマーイブにはみんな酒を飲んで過ごす」とか書かれているから、単なる「真夏」ではなく、たぶん「夏至」とか「夏至祭」のことなのでしょう。きちんと日本語にして訳注を付けてほしいです。

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by foggykaoru | 2015-08-16 22:07 | 推理小説 | Trackback | Comments(6)