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敗北宣言

1年の終わりにふさわしくない記事ですが、だからと言って、1年の始めにはもっとふさわしくないし、、、というわけで、さっさとアップしちゃいます。

中国の旅行に「レ・ミゼラブル」の第一巻を持っていきました。

で、読まなかったわけではなくて、読んだのです。
斜めにですけど。
斜めに読むのは得意技。
でも、斜めに読んでたら、ミュージカルを観ているのと大差無いと感じたのです。
だったら、きちんと縦に読めばいい。
でも、読めないんですこれが。

かねがね「ディテールの書き込みがしっかりしていない小説はつまらない」と思っていたのですが、この作品は詳しすぎです。
ユーゴーの旦那、読めると思った私が悪うござんした。どうか勘弁してくだせえ。

著者のほとばしる情熱は伝わってくるんですけどね。

というわけで、正月は鹿島茂さんの解説本を読んで、「レミゼ」を読んだつもりにする予定です。

そう言えば、中国の書店をひやかして発見したんですが、「レ・ミゼラブル」というタイトル、中国語では「悲惨世界」といいます。
証拠写真も撮りました。
でも、わけあって、ここにアップすることはできません(涙)


ではみなさま、良いお年を。

by foggykaoru | 2005-12-30 22:12 | その他のジャンルの本

「今がわかる時代がわかる世界地図(2006年版)」(成美堂出版)

c0025724_813598.jpg小さいときから世界地図好きの私の心をとらえたのがこれ。

かなり詳細な地図なので、今後の旅の計画を立てる上で役立ちそう、と思って手にとったのですが、この本は地図以外の「テーマ別世界の現状」が面白くてためになる。
受験生必携! クイズマニアも必携?

「各国のリーダー」は顔写真付き。ポルトガルの首相はソクラテスさんていうのね。
「年金制度」とか「郵政事業」というテーマがあるのが、まさに2006年版。
アメリカの「CO2排出量」、多すぎです。
アメリカといえば、「生活習慣病」のところに「アメリカ人の3人に2人は肥満傾向」とあります。いろいろ食い過ぎですあの国は。
フランスの新聞の発行部数が少ないということは知っていたけれど、ここまでとは。しかも、無料新聞の部数が伸びてるのだそうな。さすがケチなフランス人。(かく言う私も新聞とってないので、あんまりひとのことは言えませんが)
「各国のスタバの店舗数」とか「マクドナルド店舗数」といった、どうでもいい系も単純にオモシロイ・・・

とまあ、読み出したら(見出したら)とまりません。
あっ、洗濯機がとまりました。洗濯物干してでかけなくちゃ。

では皆さん、行ってきます♪

この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2005-12-24 08:32 | その他のジャンルの本

久しぶり

c0025724_2025142.jpg渋谷ブック・ファーストにて。

この書店、館内案内図を見ても「児童文学」というコーナーはありません。
あるのは「童話」コーナー。
童話と児童文学は違うんですよ~。
百歩譲ってナルニアは童話に入れられるかもしれないけど、ランサムはどう考えても違う。

というわけで、全然期待してなかったのですが、その「童話」コーナーの中に「海のむこうの本」というくくりがあり、そこにありました。しかもずらりと。

全集が19冊も並んでいるのを見たのは、生まれて初めてかも?

渋谷近辺のみなさん、ランサム買うなら、紀伊国屋渋谷店ではなく、ブックファーストへGO!

by foggykaoru | 2005-12-20 20:30 | ランサム・チェック

今日の天声人語

お読みになりましたか?
なんと「飛ぶ教室」が取り上げられています。

お読みになっていない方はこちらをどうぞ。(このリンクが生きているのはここ2、3日のうちだけですが)

先日「飛ぶ教室」のDVDの話題を出したのは、たまたま友人が貸してくれたのを観たからです。
一方、天声人語の記事は「クリスマスネタ」として、前々から準備されていたのでしょう。
でも、なんとなく、天声人語氏と息が合ったみたいな気がして嬉しいです。

by foggykaoru | 2005-12-19 20:56 | ニュースから

第1回「自称シャーロキアンの集い」(爆)

某月某日都内某駅に、自称シャーロキアンの4人が集結しました。
4人は「ヨハン・セバスチャン・バッハ号」の出迎えを受け、一路べーカー街へ。
車中では早くも「こういう集いには、どのような手土産を持っていくのがネタ的に正しいか?」というテーマで、白熱した議論が繰り広げられました。
結論は「 紅玉りんごを入れて、青い色素で染め上げたケーキ」。
そう言えば、今日の集いの主催者の好きな色は青だったのでした。どうしてもっと前に思いつかなかったんだろう?

べーカー街221Bで私たちを迎えてくれたのは主催者であるシャーロキアン夫妻。
さっそく「ワトソン先生思い出のカレー」が供され、大寒波に震える私たちは、しばし英領インドの暑さに思いを馳せたのでした。

お腹がいっぱいになったところで、いよいよメイン・イベント---グラナダTV制作の「シャーロック・ホームズ」のDVD鑑賞会---の始まりです。

この流れから言ったら、最初に観る作品は、もちろん「青い紅玉」。
こういうしょぼい事件こそがホームズ・シリーズの神髄じゃないでしょうか。好きです。あまりのしょぼさにうんざりしてるホームズが☆らぶりー☆

お次はシャーロキアン夫婦お薦めの「マスグレーブ家の儀式」。
ご主人様よりも偉そうな顔をしてる執事と、とっちらかっているメイドを見て、「やっぱりお屋敷には奥様がいないとダメね」というのが私たちの結論。
ところで、昨今話題の「メイドカフェ」ですが、ほんとうにメイドらしいメイドはいるのでしょうかね? 「作法がなってないメイド」の場合、「マスグレーブ家」と呼ぶことを私は提唱いたしまする(笑) 同様に、そのうち登場するかもしれないといわれる「執事カフェ」で、「無礼な執事」がいた場合も「マスグレーブ家」とささやくことにいたしませう。

マイクロフトを見たくなったので、「ブルース・パーティントン設計書」。
あの頃のロンドンの地下鉄、さぞかし煙たかったことでしょう。この事件、ちょっと立派すぎました。(ってリクエストしたのは私だ(自爆))

偉い人はもう飽きたので、ロンドンの市井の人々の暮らしをかいま見ることができる「四つの署名」を。
これは原作自体が長編なので、ドラマも長編。いわゆるスペシャル番組として作られたのでしょうか。ロンドンの映像はなかなかですが、いかんせんインドの映像が安手です。まっ、しょせんテレビドラマですからね。

やっぱりホームズは軽い短編のほうがいいんじゃない? というわけで、「赤毛連盟」で口直し。
こういう作品、好きです。でも、モリアーティー教授の存在があったほうがいいかどうかについては疑問符。(←原作もそうでしたっけ?)

モリアーティーが出てきちゃったんだから、見ないわけにいかないでしょう!というわけで、お次は「最後の事件」。
全部見るのはかったるいので、スイスから後の部分だけにしました。

そして「空き家の怪事件」。
これ、なかなかよかったです。
事件を解決して、「疲れた」と言ってワトソンの診察台に横になり、ぐーすか眠ってしまうホームズ。その寝顔を見つめるワトソン。心の中で「おらあ旦那が好きなんだ!」と言ってるに違いない(爆)
(注: これを見る直前の休憩時間に、メンバーの1人が「『あらしのよるに』は子どもに見せる映画ではない!」と熱弁をふるったことに、多分に影響されてます)

そして最後は「悪魔の足」。
コカイン中毒のホームズが、事件に取り組んでみるみる元気になるのが微笑ましい。なによりも、コンウォールの海岸が美しい。行ってみたくなりました。

このDVDは完全版。つまり、NHK放映時にカットされた部分も含まれています。
カットされているのは、事件とは直接関係の無い場面なのですが、実はそこが一番面白いのだということがわかりました。ジェレミー・ブレットのホームズが好きな方、必見です。
も・ち・ろ・ん メイドの比較研究をしたい方にもオススメ(爆)

このDVDに関する情報はこちら

by foggykaoru | 2005-12-17 22:03 | ちょっとおでかけ

「飛ぶ教室」観ました

実を言うとケストナーの「飛ぶ教室」、あんまり得意な作品ではないのです。だから劇場公開のとき見逃し、今回、ようやくDVDで観たわけでして。

記憶をたどると、「エミールと探偵たち」「エミールと三人のふたご」、そして「ふたりのロッテ」と快調に読み進み、次に出会ったのが「飛ぶ教室」だったような。
でも、当時の私(たぶん小学校3、4年生頃)にはこの作品、難しすぎたようでした。ケストナーから離れるきっかけになってしまったのです。

ネットを始めて児童文学の世界に舞い戻り、再びこの本を手にとったのが、たぶん3年ぐらい前。なぜかそのときも淡々と読んでしまったのですが、今回、この映画を観て、なぜ原作にハマれなかったのかが、ようやくわかりました。

子どもたちが2つのグループに分かれて反目し合うところ・・・人質を本気で殴り続ける・・・が、私には(ゲームとはいえ)ちょっとキツすぎるのです。(だから私は「ほんわかごっこ遊び」がメインのランサムが好きなんだなあ。) 友達を見返すために、危険なことをやってみようという子どもの気持ちにも、いま1つ入り込めない。赤毛のアンにもああいう場面はあったけど。

それはそれとして、この映画、悪くありません。「現代を舞台としているから、原作とはかなり違うけれど、よくできている」と、原作ファンにもかなり好評だったことがうなずけます。

ただ妥協して設定を変えたのではないのです。「ドイツの今」とうまくリンクしている。唸りました。この改変は、天国のケストナーを喜ばせこそすれ、怒らせはしないだろうと思います。

興味深かったのは音楽です。
東西冷戦の時代、若者がその怒りを表現する音楽形式はロックだった。
そして今、その役割を担うのはラップ。
私は音楽は美しいメロディーがあってこそだと思っているので、リズムだけしかないラップは苦手です。ほんとうのことを言えば、あれは音楽なんかじゃないと思ってるぐらいで。(ラップ好きな方、ごめんなさい) 
好きでない人間にすら、ラップのメッセージというのは強烈な印象を残すもので、子どもたちの歌う(あれを歌とは言いたくないけれど)「Wer ist schon gern allein?(誰がひとりぼっちでいたいものか?=誰もひとりぼっちにはなりたくない)」は、今も耳の中で響いてます。この言葉、もしかして、原作からの引用なのでしょうか?

このDVDに関する詳しい情報はこちら

by foggykaoru | 2005-12-09 22:59 | 児童書関連

船上でねむり、海に出る

c0025724_18371410.jpgこの冬一番の寒波が来た日、私たち4人は西伊豆の安良里(あらり)という町へ向かいました。そこはARCの会員であるOさん所有の船「ツバメ」の母港。Oさんのクルーズに便乗させていただくのです。

晴天に恵まれた1日目でしたが、今の時期に晴れているということは、北西の季節風が吹いているということを意味します。白波がたつ外海を一目見た船長は「こりゃだめだ」

c0025724_18383178.jpg結局その日は、海辺の遊歩道の散策をゆっくり楽しみ、温泉にのんびりつかり、腕利きのコックでもある船長の特製カレーに舌鼓を打ち、雲ひとつない新月の夜空にまたたく星たちを眺め、9時に就寝。(右の写真は「操舵室から船室に向かうSさん」)

静かな環境の中でぐっすり寝ました・・・と言いたいところなのですが、そうではないんです。周囲を山で囲まれた天然の良港に停泊していても、風のびゅうびゅういう音や、何かがぶつかる音などが聞こえてきて、実ににぎやか。船室の上の甲板からも、どしんどしんという音が響いてきて、まるで誰かが歩いているみたい。
そんな中でしたが、けっこうよく眠れました。
真夜中過ぎに目が覚めると、風はおさまっていました。その静けさに、却って驚いてしまったぐらい。

翌朝、目が覚めると、冬の朝はいつもひりひりしている喉が全然痛くありません。空気がきれいで湿り気があるおかげでしょうか。早寝したのもいいのかも。
空はどんより雲っていますが、海はおだやかになっています。海水温が高いため、水面にもやが上がっています。

c0025724_18393562.jpg前回の帆走で裂けてしまったという帆を交換する作業を手伝い、いよいよ外海へ。
新しい帆が誇らしげに風をはらむと、「ツバメ」はぐんぐん快走し始めました。かしいだ船体の上では、ただそこに張り付いていることしかできません。
ちょっとの間だけ、舵を握らせていただきました。まっすぐに保っているつもりでも、船はどんどん曲がっていっちゃうのです。進路を直そうとすると、ますます曲がっていく。。。

日常からの脱却という点では、海外旅行も同じですが、この2日間は、日常とも、旅とも違う、不思議な時間でした。
正直、「東京に帰ってすぐにいつものペースで生活できるのだろうか」と不安を覚えたぐらい。

こういうのを「ほんとうの生活」というのかな・・・

c0025724_18402875.jpgつくづく思ったのですが、自分の船を持つというのはほんとうに大変なことです。
別荘を持って管理するのもそれなりに大変だろうけれど、別荘は建物。建物は陸上にある。電気屋さんもすぐに来てくれる。すぐに来てもらえなくても、待っている間に沈むということはない。
でも、船の場合は、何かがあったとき、その場で、自分の才覚で切り抜けなければならない。
「ヨットを買っても、手放してしまう人が少なくないんです」
船長のこの言葉に、深くうなずいてしまいました。
情熱が無かったら続けられないだろうと思います。

船長に、いつ頃から自分のヨットを持とうと思っていたのかと尋ねました。
「小学生の頃からです」
愚問でした。

by foggykaoru | 2005-12-07 19:38 | ほんとうの生活

ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」(角川書店)

今年の話題本。改めて説明する必要もないはず。
なかなか図書館の順番が来ないので、友人に借りてようやく読みました。えっ、自分で買えって?(爆)

私は西洋史ネタに興味を抱いて読んだので、無理矢理「西洋史」カテゴリーに分類します。でも、これは「エンターテインメント小説」というほうが当たっているでしょう。

パリのルーブル美術館で起きた奇妙な殺人事件に端を発し、驚くべき物語が展開していきます。特に上巻はよくできてます。パリに行って、いろんなスポットを確認してみたくなりました。
で、「面白い!下巻も貸して」と友人に言ったところ、彼女ったら醒めた目をして「・・・そーお? でも、尻すぼみなのよ」と、水をぶっかけるようなことを言うではありませんか。彼女だけならともかく、もう1人の友人も同じようなことを言うのです。
そこで、下巻は、「そんなに期待しちゃいけないぞ」と自分に言い聞かせながら読みました。
そうしたら、さほどがっかりせずに済みました(苦笑)

なまじっかキリスト教とか、西洋史に詳しくないほうが、良い意味で衝撃を受けることができるかもしれません。
特に映画「最後の誘惑」を観た人にとって、最後の落としどころはさほど目新しくないはず。

私の非常に個人的なツボは、著者の言語に対する態度でした。
これはイギリス人がイギリス人を始めとする英語圏の人々を対象に書いた小説です。
だから、ヨーロッパの数千年の歴史に関わる謎解きのポイントとなるのが、英語の判じ物が中心なのです。英語でないと、英語圏の読者の興味を引きにくいから。(また、イギリス人である著者にとって、英語以外の言語の判じ物を作り上げるのは無理だったのだろう、という意地悪な見方もできます)
英語というのは、今でこそ大きな顔をしてますが、長いことヨーロッパの端っこのマイナーな地域の、言っちゃあ悪いけど、田舎臭い言語だった。
だから、数千年の歴史をひっくり返すような昔の判じ物が、英語ばかりなのはかなり不自然。
著者はその点を気にして、「なぜこれが英語で書かれているのか」という理由付けを一生懸命してます。多少苦し紛れの感はあるけれど、その一生懸命さがカワイイかも(笑)
また、この物語の女主人公は、英語が堪能なフランス人。なぜそんなに英語が上手なのかということも、きちんと説明してあります。
これは、英語圏以外のヨーロッパ人に、真実味のある物語として受け止めてもらえるかどうかという点に関して、かなり重要な要素なのではないでしょうか。フランス人を始めとするヨーロッパ大陸の人々に受け入れてもらうためには、つまり、本を売るためには、こういう配慮が不可欠なのだろうなと思います。

結局、この本を読んだ最大の収穫は、シラス役のポール・ベタニーを観るのがますます楽しみになったということ。彼がどんな怪物的な演技を見せてくれるのか、注目したいです。
パリでロケしたシーンを観るのも楽しみ♪

この本に関する情報はこちら

by foggykaoru | 2005-12-05 20:10 | 西洋史関連