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身体をいいなりにできるか(8)

薬が切れたので漢方医に行きました。

鍼灸治療をしていることと、水分摂取を減らしたら後鼻漏が減ったこと、肌が乾燥していると言われたことを正直に話すと
「どれどれ」と腕を触り、「へええ、ほんとに乾燥してるね」
ごしごしこすっているのではないかと訊かれ
「いえいえ、石鹸の泡で洗ったりする程度です」
と言うと
「石鹸はダメだよ~」
ええええっ? 
石鹸で洗っちゃダメなの?

肌や粘膜の乾燥がひどいのに、水分を多く取っても改善せず、ひたすら鼻水が増える。
これは体内の水分バランスが狂っている証拠である。
「そういうときに効くのはこれ」と処方されたのは「五苓散」でした。

効いてくれればいいんだけど。


・・・指輪コンサートまであと17日。


(9)に続く。

by foggykaoru | 2013-02-06 19:02

身体をいいなりにできるか(7)

「水分取り過ぎ」に関して、もう1つ思いあたることが。

「中高年の女性は大豆イソフラボンをとるべし」という話をきいて、1、2年前から豆乳を毎日飲むことにしたのです。夕食後、お腹いっぱいなときも、努力して飲みました。

最近、それをやめたところでした。
「きなこと蜂蜜をかけたヨーグルト」に変えたのです。
ヨーグルトは整腸作用があるし、カルシウムも豊富だし。

それにしても、身体にいいと思ってやっていたことが。

きなこかけヨーグルトも実は身体に悪い、なんてことがなければいいのですが。



そうこうするうちに鍼灸5回目。

原因究明が進んでも、いっこうに改善の兆しが無い。
ただ、以前はすべて後ろに廻っていた鼻汁が、ごくまれに前に廻ることもある。

おじいさん先生は「治らないねえ・・・」と呆れたように言いました。
どうやら、「慢性の風邪の治療」をうたい文句にしている鍼灸院でも、私みたいなのは珍しいらしい。
「鼻の奥は子どもの頃からの弱点なんです」と私。

そして体質談義。
「子どもの頃から、風邪を引きやすいけれど、高い熱はあまり出たことがない」と言うと、
「熱を出す体力もなかったんだねえ」
は~~、
そういうことだったのか。
「虚弱、ですね」
はあ、やっぱり。
「食べ物の味もよくわからないんじゃないかい」
はあ。
食欲はあまりないし、何を食べてもたいして美味しくありません。生きるために必要だから食べるけど。
私の腕をさすりながら、「肌が乾燥がひどいね」
そう言われるのは初めてではない(実は初回から言われた)のですが、
「こんなに乾燥していて、何とも思わないのかい」
んなこと言われたって・・・。
それを普通だと思って暮らしていたんだもの。
(確かに指先の乾燥がひどいことは気付いていました。でも冬に水仕事すればこのくらいは普通だろうと)

それにしても鍼灸治療は高いのです。1回4700円。
こっちこそ、そろそろ何らかの効果が出てほしいので、思い切って
「お灸を自分で据えることはできますか?」と訊いてみました。
背中や腰は無理だけど、手とか足あたりで、簡単にお灸が据えられるツボを教えてくれませんか?

そこで教えられたのが足の内くるぶしにある「照海」でした。
「ほんとうは鼻の両脇のツボに据えられるといいんだけど、難しいだろうから」
自分でモグサを丸めてお灸を据えたほうが安いし効果も高い、ということでしたが、ちょっと自信が無い。
「それじゃあせんねん灸を1週間分差し上げます」
留意事項も教えてもらい、
「とりあえず、次回まで毎日やってみなさい」と言われて。

わらにもすがる思いとはこのことです。
1週間くらいでそんなに変わるのかなあとも思うけど。


・・・指輪コンサートまであと18日。


(8)に続く。

by foggykaoru | 2013-02-05 19:58

身体をいいなりにできるか(6)

2回目の鍼灸治療。

ソウルで「垢すり」に行ってきたと言ったら、おじいさん先生は
「あれは身体によくないよ~」
角質にも役割はある、とのことでした。
「韓国は医学が発達している(「韓方」というものです)のに、どうしてあんな身体によくないものをやるのかねえ」

3回目か4回目のとき、
「腎臓系だと思うなあ」とぶつぶつつぶやいていたおじいさん先生、
「水をたくさん飲んだりしてませんか?」
えっ・・・
だって、、、
人間ドックで尿に微量の細菌が出たため、
「女性は膀胱炎になりやすいから、水分を多めにとるように心掛けてください」と医者に言われたのです。
それに最近はテレビの健康番組なんかでも「朝起きたらコップ1杯の水を飲め」とか言ってる。
だから、努めて水分をとるようにしていたのです。

それに喉が渇くし。

「口の中が乾いた感じはしませんか?」
え。

うーん。。。
そう言われてみれば、喉が渇くのではなくて、乾いているのは口の中なのかも。

「寝るときにコップ1杯の水、とか、朝起きたらコップ1杯の水、とかはダメだよ~」

えええええええっ

というわけで、水分摂取量を減らしました。もとの量に戻した、というほうが正確でしょう。
喉が渇いていると感じたときも、身体が水分を要求しているのか、喉が乾燥しているのかを確かめ、胃のほうが「もう十分」と言っていたら、のど飴で対処するようにしました。

すると、常時ほとんど水のようにさらさらと流れていた後鼻漏の水分が減りました。
喉にからみやすくなり、吐き出しやすくなってきました。

でも、喉にからみやすいと、ステージの上で困るのよね。。。


・・・指輪コンサートまであと19日。

(7)に続く。

by foggykaoru | 2013-02-04 18:58

身体をいいなりにできるか(5)

体質改善の試み成功例の第二弾は「整腸」です。

近所に足裏マッサージの店があり、どうにもこうにも疲れてしょうがないときに、何回か行ったことがあります。
けっこう腕が良くて、確かに効果はあるのだけれど、めちゃくちゃ痛くて通う気になれない(苦笑)
そのマッサージ師に言われたのが
「腸が悪いですね」

ええっ、呼吸器じゃないの?

そうこうしているうちに、「免疫力をつけるには腸内環境を整えよ」ということが言われるようになり。

エビオスを飲み始めました。
実はこれ、私同様身体が弱い母のお墨付き。
母曰く、「あなたたち(=私と弟)はエビオスの子よ」
胃腸の調子が悪かったとき、エビオスを飲んだら妊娠した! 

朝食後と夕食後に10粒ずつ飲んでます。ほんとうは昼食後も取るべきなんだけど。
これが効果絶大でして。



喉の不調を覚えるようになった昨年、3月までマスクの着用を続けました。
そして、11月、空気が乾燥して冷たくなった頃から、マスクを着用しています。
見るからに不景気な感じだろうけれど、背に腹は代えられない。

でも、そのおかげなのか、別口の風邪に感染しにくいようです。人生何がいいんだかわかりません。
それに加えて、エビオスで腸を整えているのもいいような気がしてます。
もちろん、冷え対策に気を配っているのもいいのだと思います。

さらに、この冬からエキナセアを毎日飲んでいるのもいいのかも。

とにかく、昨年来、(後鼻漏のせいで不調ではあるけれど)明らかに新たな風邪を引きにくくなっているのです。

この冬は毎日入浴することができています。
これは私にとって信じられない快挙です。
普通だったら、私は冬にはお風呂に入れないんですよ。
一度は風邪を引くし、引いたら治らないし、入浴すると必ず悪化するから。


でも

だらだら続くこの後鼻漏。
喉の不快感。
疲労感。

これをなんとかしなければ。


・・・指輪コンサートまであと20日


(6)に続く。

by foggykaoru | 2013-02-03 08:26

身体をいいなりにできるか(4)

続きです。

「鍼灸と漢方薬のコラボによってこの身体をいいなりにできるか?」という、私としては人生を賭ける勢いの一大プロジェクトに取り組んでいる今日この頃ですが、ここで以前からの体質改善の取り組みをご紹介。

ダイエットはしたことがないけれど、「身体にいい」と言われることは、かなりいろいろやってきました。

その中で比較的成功しているものは「冷え症改善」です。


最悪の冷えがやってきたのは30代の頃でした。
梅雨の時期でした。昼間仕事をしているとき、靴の中の足が芯まで冷えてどうしようもなくなり、漢方医に駆け込みました。
処方された漢方薬(当帰芍薬散)を飲んで、1,2週間で回復しました。

それ以来、そこまでひどい冷えは2度と経験していないけれど、毎年冬になると、入浴後には一直線に布団へ駆け込まないと、あっと言う間に足先が冷え切ってしまい眠れなくなる、というレベルでした。(すぐに湯ざめして風邪をひく、という現実もある)

そのうち、冷えは諸悪の根源であるということが盛んに言われるようになりました。
風邪が治らないのは高熱が出なくてウィルスを殺せないせいだし、免疫力をつけるためにも身体を温めることが大切、、という知識も得ました。
そこで始めたのが生姜入り紅茶です。
毎朝、すりおろした生姜を入れたミルクティーを飲んでます。

旅行には粉末の生姜を持参します。さすがに東南アジアの旅には持っていかないけれど。

「毎日生姜」を始めた頃、南仏旅行に行きました。
粉末生姜を用意するのを忘れてしまい、帰国後もすぐに生姜を入手しそびれて10日くらいたった頃、朝起きたら、ふくらはぎから下が芯から冷えていました。体内生姜が切れたのです。

もともと冷たい飲み物はあまり飲めない、飲みたいという欲求がほとんどない。
たまに真夏に冷たいものが欲しくなることがあるのですが、それは私の場合、危険信号。
相当バテている証拠です。その欲求に従って冷たいものをとると、てきめん胃をやられる。
だから、今は意識して冷たいものを避けています。
うっかり氷の入った飲み物を注文してしまったときは、口の中で温めてから飲み下します。
ビールは真夏しか飲みません。それ以外の飲みの機会では焼酎のお湯割りにしています。
(「とりこ」「まむし」など、ランサムネタを好んで飲んでます)

身体を冷やす生野菜や果物もあまり取りません。
今から数年前の初夏、サラダを山盛り食べたら(そのときは食べたかったのに)身体が冷えてしまい、しばらく体調が戻りませんでした。

衣類による冷え対策としては
シルクの腹巻
というのも。
夏も冷房があるから、ほとんど1年中着用してます。
シルクはさらっとしているから真夏でも大丈夫。

靴下も5本指にしました。
このため、それまでの靴が入らなくなり、すべて買い直しました。
スカートのときは、5本指のパンプスイン(シルク入り!)を履いた上にストッキング。
冬も5本指ソックス。その上にタイツ(この順番は逆にできない)、そしてズボン。

レッグウォーマー。
効果絶大です。ズボンの下には必須。寝る時も必須。
昔は厚い靴下を履いて寝ていましたが、足首を温めれば、足先も暖まるのです。だから足首ウォーマーでも効果あり。




今日も後鼻漏は相変わらず、喉の不調も相変わらずです。

・・・指輪コンサートまであと21日。

(5)に続く。

by foggykaoru | 2013-02-02 19:31

身体をいいなりにできるか(3)

続きです。

まず、耳鼻科医から下った診断をかかりつけの漢方医に話しました。

そもそも漢方薬というのは、同じ症状でも患者の体質によって処方が変わるもの。その患者の体質が、「実⇔虚」「陽⇔陰」の2つの軸のどこにあるか、というのが重要なポイントで、病変部だけ見ていてもダメなのです。
脈もとらない西洋医がくれた漢方薬を、私が飲んでいいものなのか、確認しなくてはなりません。
しかも、2つの薬を食前に飲めと。
ほんとうに一緒に飲んでいいのか?

漢方医の回答は
「桔梗石膏」は炎症を鎮めるため、「麦門冬湯」は粘膜を潤すため。
うなずける処方だそうです。
しかも、この2つなら同時に服用しても大丈夫です、と。

これで安心して薬を飲めることになりました。
が、薬だけでは不十分だろう。
2月23日までに「楽しく歌える喉」を取り戻すためには、もっと積極的な手を打たねばならない。
何をするべきか?

思いついたのは鍼灸です。

実家に住んでいた頃、もう30年ぐらい前になるはずですが、近所のおばさんに何回か中国針を打ってもらったことがありました。自分の体質改善のために習い覚えたという人で、風邪に効くというツボをいくつか教えてもらいました。咳がひどいときには尺沢、とか、そのときに教わったことのいくつかは、けっこう役立っています。
そのおばさんの「針を打つと身体が丈夫になりますよ」という言葉がよみがえったのです。

早速ネットで検索しました。
多くの鍼灸院は肩こりとか捻挫の治療をメインにしていますが、そういうのはパス。
電車で1駅のところに「体質改善」「慢性の風邪の治療」をうたっている鍼灸院を見つけました。

完全予約制のその鍼灸院の門をたたいたのは12月下旬。
おじいさん先生が脈をとったり、頭を叩いたり、背中をさすったり(それも治療の一環だそうだ)し、助手の女性に「どこそこにナントカを」と指示します。そしてお灸と針。

30年前の中国針は5センチぐらいの長さがあり、「ずぶっ」という感じで刺すものだったのですが、今度のは和針。いつ、どこに刺されているのか、全然わからない。
お灸も1か所を除いては、温かみを感じたらすぐに取り去ってしまう。
こんなにソフトで効果あるのかな?

と思ったけれど、とりあえず、新たなスタートを切ったという嬉しさはあり、テンションは上昇。
希望に満ちてソウル弾丸旅行に旅立った私でありました。


(4)に続きます。

by foggykaoru | 2013-02-01 19:31

身体をいいなりにできるか(2)

続きです。


耳鼻咽喉科の検査では、部分麻酔をかけて鼻から内視鏡を通し、「エー」とさまざまな高さで声を出しました。

結果: 声帯には異常無し。

悪性ポリープでなかったことに、ほっとすると同時に、がっかりしました。原因がわからないとは。
声が出にくいという現実、そしてこの不快感、喉のいがらっぽさは何?
と、暗い目をしてすがるように尋ねる私に、医師は
「鼻と喉の境目あたりの上咽頭と呼ばれる部位の粘膜が少し腫れているようだ。しかも、粘膜が乾いている」
不快感はそのせいかも、と。
かかりつけの医者には、この1年の間に何回も喉を見てもらっていたのに。
「そんなに腫れていない」と言われて1年になるのに。

「このあたりは、外からはなかなか見えないところなのです」

ってことは

1年間、風邪が治りきらなかったってことね!

疲れやすいわけだ。

そして納得。

というのは、昔から、自分の弱点は鼻の奥だ、と感じていたからです。
子どものときから、風邪の予後が悪い。必ずと言っていいほど鼻が治らない。
鼻汁が前から出ず、後ろにまわる。
「後鼻漏」と呼ばれるものです。
この嫌な症状にとりつかれていた2、3年前のある日、ネットで調べてこの名称を知りました。

年をとって、弱点がいよいよ弱くなってきたわけです。
しかも、年をとって、粘膜を潤す力も弱くなってきた。

で、治療法は?
医師は「うーん」と唸り、「まあ、毎週ルゴールを塗りに通うとか」
あんまり決め手はないんだよねという感じがありあり。
「ま、今日もせっかくだから塗っておきましょう。炎症があるところがしみるはずです」
しみました。

そして、薬を処方してくれました。
それが漢方薬だったのです。

えーっ、なんだなんだ。

というのは、かかりつけの医師が漢方医なのです。
20年ぐらい前から漢方派になりました。
洋薬に比べたら、漢方のほうが数倍マシ、と実感しています。

実家から独立する際、今住んでるところに決めたポイントの1つも、当時かかっていた漢方医に通いやすいということでした。
その漢方医は、自分自身が風邪体質だったせいか、私の喉の奥を一生懸命覗いてくれました。
そしてしょっちゅう「粘膜が乾いているなあ」と言っていました。
その時よりも今はさらに乾いているわけです。

彼が引退したとき、ネットで探しまわって見つけたのが現在の漢方医。
総合的に処方がうまいのはむしろこちらだと感じています。
でも、彼は内科が専門なので、それほど喉の奥までは見ない。(そもそも上咽頭はよく見えない)
だから1年間、「そんなに赤くないですよ」で済ませられてしまっていたのです。

処方された漢方薬---「桔梗石膏」と「麦門冬湯」という薬です---を飲み始めました。

すると
乾いていた粘膜が湿ったせいでしょう、鼻汁が盛大に垂れ始めました。
薄い鼻水がひっきりなしに喉に回る。
これぞ正しい「後鼻漏」(苦笑)
気分悪っ!

これって、たとえて言えば、下痢なのに便秘で出なかったのが、便秘が治って盛大に下痢するようになった、という状況じゃないの?
このままで治るとは到底思えない。
だからって、ルゴール塗ってもらっても、一時しのぎにすぎないだろう。

2月末の歌の本番までに喉を治すにはどうしたらいい?

(3)に続きます。

by foggykaoru | 2013-01-31 20:43

身体をいいなりにできるか(1)

ここんとこ、病気関連の本を読んだこともあり、「健康」がマイブームです。
いや実のところ、これは昔からマイブームだった。

以前からたびたび書いていますが、私はあまり身体が丈夫ではありません。
幼稚園のときは1年のうち50日くらい休んでいました。小学校に上がってかなり丈夫になり、小1の欠席は20日あまり。その後も常に二桁。もっとも、小5から小6にかけてはクラスが面白くなくて、ちょっとでも喉が痛いとサボっていた(当時の心の友はランサムでした)ので、もしも学校が楽しかったら10日を切ることができたかもしれません。
中学になったら楽しくなり、風邪を引いても必死で登校するようになりました。ただ、中高にはクラブ活動がある。授業だけなら楽なんだけど。
高校も楽しかった。週4日、6時までクラブで歌うのは体力的にかなりきつかったけれど。私の最低年間欠席数は、高1か高2のときの6日です。ここまで減らすことができたか!と嬉しかったので、覚えているのです。

弱いのは呼吸器。風邪を引きやすく、治らない。
風邪薬を飲んでも効いたという実感がわかない。
確かに飲めば感じは変わるのだけれど、どうもしっくりしないのです。
痛んでほつれた布地を補修するために、釘で板を打ちつけたような。このやり方は正しくない、という感じ。
一応症状を抑え込んでいるけれど、ほんとうには快方に向かっていないでしょ!>自分の身体
という感じ。

社会人になってからは、身体をいたわりつつ、「なんとか」この年まで働き続けてきました。
「なんとか」というのは、
たとえば、ホームページ開設から間もないころ、ひと冬風邪が治らなかったことがあります。
気管支に入り、咳が止まらない。
結核にでもなったか!と病院で検査を受けました。
「風邪サイト」を作れるんじゃないか、そのタイトルは「風邪とともに生きる」でキマリだよね、などと1人でウケていたことを覚えています。

今から1年あまり前に引いた風邪のあと、急激に体力の衰えを感じました。
治ったはずなのに、ひどく疲れやすい。休日に遊びに行く元気が出ない。
咽喉の調子が戻らない。違和感がある。冷たくて乾いた空気を吸うと咳こむ。大きな声を出すとすぐに枯れる。

おかしいおかしいと思いつつ1年たった頃、久しぶりに歌を歌う機会がありました。

ところが! 声が出ない。
長年練習していないから、昔ほどの高音が出ないのはわかっている。
でも、この出なさ加減は尋常ではない。苦しい。
苦しくて歌うのが楽しくない。
この歌好きの私が歌を楽しく歌えないなんて。
(老後は声楽でも習おうかなんて思っていたのに)

おかしい、絶対におかしい!

声帯でも痛めたのだろうか?
ポリープ?
何か悪性のものだったら大変だ。
専門医にみてもらわなければ。

幸いなことに、自宅からいちばん近い総合病院の耳鼻咽喉科に喉関係の専門医がいるということがわかりました。ネットってほんとに便利♪

12月上旬、満を持して病院の門をたたきました。

(2)に続きます。

by foggykaoru | 2013-01-30 22:20

困ってるひと

『身体のいいなり』の著者・内澤さんがブログで紹介していたので読んでみた。話題の本なんですってね。

大野更紗という人の病気体験記。1984年生まれ。若い!
ミャンマー問題に興味を持ち、フィールドワークのために精力的に飛び回っていた24歳の彼女を、ある日病魔が襲う。

病気自体がすさまじいのだが、それに輪をかけて、病名がつくまでの検査がすさまじい。
人間ドックの胃の透視程度だってダメージがあるのに、彼女の受けた検査は「健康な人でも死ぬんじゃないか?」と言いたくなるほどキツイ、痛い。
そしてようやく自己免疫不全の難病だという診断が下る。
病名がわかっても治療法があるわけではない。すべては対症療法。ステロイド剤やら何やらの塩梅が非常に難しく、医師の処方もヤマカン的。
量が多すぎるとこれまた死にそうになる。

「壮絶な闘病生活をユーモラスに描いている」という点で、高く評価され、賞を受賞したそうで、確かにその点がきわめてユニーク。
でも表面的なテンションの高さに惑わされてはいけない。
底流にある、ものの見方は公平。
極限的な状況に置かれているけれど、一本芯が通っている。たいしたもんだ。
個人的に「エクストリーム」とか「アメイジング」とか、カタカナ英語が多いのは気に入らないのだけれど。

日本での入院生活というのは、家族がいないとやっていけない。
大野さんの場合、両親はいるけれど、福島に暮らしている。彼女の医療費のためにせっせと働いているので、そうそう東京に来れるわけではない。
勢い、大学の友人に頼むことになるのだが、友人の側にだって限界はある。

熱帯雨林のレビューを見ると「医師に対する感謝が足りない」とかいうのもあるが、それは的外れだと思う。
大野さんは心から感謝しています。でも、自分は健康で病人の気持ちを本当には理解していない医師の不用意な一言には、ひどく傷つくのです。それを正直に書いて何が悪い。この本、医師や医師の卵は読むべきです。

大野さん以外にも、医師ですらよくわからない難病に苦しむ人はたくさんいることでしょう。そんな人々が戦う相手は病魔だけではない。病気と同じぐらい恐ろしいのは日本の医療制度の欠陥という怪物である。

そして、そういう人々すべてが文章を書けるわけではない。
だから書ける人は書くべきです。それはミッションです。

興味を持った方、この本はぜひ買って読んでください。


この本をプロデュースしたのが高野秀行氏だということを知ったのは、読んだ後でした。高野さん、いいことしましたね。


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絶賛生存中の大野さんのブログはこちら

by foggykaoru | 2013-01-29 21:40 | エッセイ

身体のいいなり

『世界屠畜紀行』の内澤旬子著。

この本、ベストセラーなんですってね。

正月に実家に行ったら見つけまして。
なんでも、叔父が母(つまり叔父の姉)に電話をかけてきて「この本は面白いから買って読め」と言ったんだそうな。(買ってプレゼントしてくれたんじゃなくて)
言われて素直に買った母。実はそんなに感銘を受けなかったらしいのだけれど。

で、私はというと、私は面白く読みました。

相当ハードな旅をたくさんしているはずの内澤さん、実は虚弱体質だった。
前書きに「生まれてからずっと、自分が百パーセント元気で健康だと思ったためしがなかった」とある。

これは私のことだ!

いや、正確に言うと、「百パーセント健康だと感じたこと」は1度だけある。
20年ぐらい前、もっと前かな? 
朝起きたときからすっきりして、元気モリモリだったのだ。
くもり空がすっと晴れ渡った気持ちがした。
たぶん、あのときは朝から血圧が110ぐらいあったのだろうと思う。
そして3日後、再び空が曇った。たぶんまた血圧が下がったのだ。

なおも読み進むと、
「小さいとき、三度の食事は苦痛。夜眠れなかったらどうしようとしょっちゅう心配していた。外で遊ぶよりも家でごろごろしているほうが好きだった」と。

これは私のことだ!

と、また思ったのだが、内澤さんの不健康さはすごかった。
「風邪を引きやすい。一度引くとなかなか治らない」という程度の私とはレベルが違う。
ほんとにあちこち具合が悪いのです。すごい。よくもまあ。

そして乳癌になる。

この本が他の追随を許さないのは、単なる「癌克服記」ではないこと。いや、事実上克服したんだけど。完治ではなく。(癌は完治しないから。)

乳癌の手術の後、乳房の再生手術も受けている。
婦人科の病気は癌に限らずいろいろ精神的にたいへん、という話は聞くけれど、なるほどねえと思った。
内澤さんは言っている。
「この分野にはもっと女性の医師が必要」と。なるほどねえ。

医師であり、小説家である南木佳士は言っている。
「医者という職業はハードだから、元気でないとできない。だから医者は患者の気持ちがわからない、ということに、病気になって初めて気づいた」と。
ましてや、女性特有の病気にかかった女性の気持ちを、男性医師がわかるはずない。
このハンデをカバーするには、豊かな想像力と思いやりを備えた男性でなければならない。
そういうこと、医学部ではちゃんと教育してるのかね?

あと、内澤さんは、いつも不健康だったから、それが「常態」で、どういうことが健康なのかわかっていなかったのだそうだ。
なんとなくわかる気がする。
どういうことが健康なのかわかっていないということは、目指すものが見えないということだ。
だから、健康になろうという努力ができない。

内澤さんは癌になってからのほうが元気になった。
その立役者はヨガ。
けれど、これは結果オーライ、ひょうたんから駒、犬も歩けば棒に当たったのである。

我々の最も身近なところに謎に満ちた神秘の世界がある。それが身体。

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by foggykaoru | 2013-01-16 22:00 | エッセイ